ベランダで育てる!イエルバブエナ(モヒートミント)の育て方【モヒートも作ってみました】
突然ですが、皆さんは「モヒート」は好きですか?
潰したライムとミントに炭酸水を加えた、ラムベースのカクテルです。
バーはもちろん居酒屋やカフェでも提供しているので、飲んだことがある人も多いのではないでしょうか。
このモヒートに使うミントといえば、やはりスペアミントが定番。珍しいところでペパーミントくらいでしょうか。
しかしモヒートの本場キューバでは、モヒートに使うミントはスペアミントでもペパーミントでもありません。
オレンジミントやアップルミントのようなタイプでもないです。
キューバのモヒートには、「イエルバ・ブエナ」というミントが主に使われています。
この聞きなれない名前のミントは、どんな香りや味がするのでしょうか。
イエルバ・ブエナで作った本場のモヒートの味は?
今回は、このイエルバ・ブエナの特徴や育て方について解説していきたいと思います。
イエルバブエナの特徴
イエルバブエナの見た目
園芸店などでも「モヒートミント」や「キューバミント」という名称で売られています。
全体的な印象は他のミントとあまり変わりません。
30cmから60cmほどの背丈で、すべすべした濃緑色の葉が特徴です。
葉はスペアミントのようにギザギザですが、しわはあまり目立ちません。
また、茎はスペアミントと同様に赤みを帯びています。
初夏に薄ピンクの花を咲かせます。撮れたら追記しますね。
イエルバブエナ=?
イエルバ・ブエナ(hieruba buena)とはスペイン語で「いい草」を意味するハーブですが、その定義は地域によって異なります。
セイボリーの仲間を指す地域もあったり、スペアミントやアップルミントを指す地域もあったりと様々。
日本では、スペアミントとアップルミントの交配種である「Mentha Nemorosa」を指すのが一般的です。
イエルバブエナを購入する際は、ラベルの学名に気を付けてくださいね。
イエルバ・ブエナを食べてみる
香り
スペアミントの爽やかな甘い香りとも、ペパーミントのキレがある冷涼な香りとも違う。
若草に顔をうずめたような青臭く瑞々しい香りがします。
味
香り同様、青臭い爽やかな味です。
青臭いといってもえぐみはなく、爽やかな感じです。
スペアミントのような苦みはほとんどなく、ほんのりと甘みがあります。
スペアミントの仲間なので、メントールのクール感はありません。
イエルバ・ブエナを育てる8つのコツ
湿気が大好きで土を選ばない
乾燥を嫌うので、保水性のいい土に植えてあげましょう。
ホームセンターなどで売っているハーブ用の土が一番お手軽です。
基本的に元肥は不要です。生育期の春に追肥として緩効性肥料を与えます。
肥料をあげすぎると香りが弱まったり、害虫が発生する原因になりますので気を付けてください。
小さい鉢だとすぐに根回りする
小さい鉢でも育ちますが、繁殖力が強いのですぐに根回りしてしまいます。
根回りしたら植え替えしてあげないといけなくなるので、できるだけ最初から大きな鉢に植えましょう。
私はスリット鉢の6号に植えてます。
乾燥が大の苦手
水切れすると萎びて枝が垂れさがり、葉から色素が抜けます。
もしそうなった時は水をたっぷりとあげて、涼しい日陰で休ませてあげてください。
私が春にあげ忘れた時は3時間ほどで復活してくれましたが、葉の色素が抜けて色が薄くなってしまいました。
私は春だから助かりましたが、夏は水のあげ忘れが致命傷になるので気を付けましょう。
湿気は好きだけど蒸れは嫌い
生長の速さからすぐに葉が茂り、風通しが悪くなって蒸れてしまいます。
蒸れると黒くなって枯れてしまいますので、伸びたら収穫を兼ねて切り戻しをしましょう。
梅雨前は株元10cmくらいで大きく切り戻し、蒸れないようにしてあげてください。
春先はアブラムシに注意!
放っておくと手が付けられないことになるので、発生初期に駆除してしまいましょう。
まだ少ないうちなら粘着テープなどでペタペタすれば駆除できます。
私は見つけ次第、霧吹きや綿棒でこそぎ落としてます。
最後の手段としてアブラムシ用の殺虫剤もありますが、モヒートなど食用に利用するならできるだけ避けたいですね。
冬越は根だけで越冬する
寒い地域だと地上部が枯れてしまいますが、ちゃんと生きています。
活動を休止してるので、他の季節のように頻繁に水を与える必要はありません。
一週間に一回程度の頻度で水を与えましょう。
春になったら新芽がにょにょきと生えてきます。
くれぐれも枯れたと勘違いして引っこ抜かないように注意です。
増やしたいなら水挿しが楽ちん
水挿しや株分けで増やすことができます。
ミントを増やすなら水挿しが一番簡単なのでおススメです。
水差しは水の入ったコップに切った枝を挿しておき、根が出たらポットに植え替えるだけ。
切り戻した時にでも挿し木を作っておけば、本体にもしものことがあった時に安心です。
種で増やすのはオススメできない
種を採取して増やすこともできますが、香りが弱い個体が生まれることがあります。
料理などに利用するなら水挿しや株分けで増やしましょう。
また、他の品種のミントを近くで育てている場合、交配して変な香りの雑種が生まれる可能性があります。
増やしたくないなら花が咲いたら種を作る前に摘み取った方がいいです。
イエルバブエナの利用方法
通常のミント同様にお菓子やハーブティー、カクテルなどに利用できます。
キューバではミントティーにもイエルバブエナを使うみたいですね。
今回は「イエルバブエナのモヒート」を作ってみたいと思います。
イエルバブエナのモヒート
材料
- イエルバブエナ...10枚くらい
- ホワイトラム...40ml
- ライム...半分
- 砂糖...2tsp
- ソーダ...適量
作り方
- 冷やしたグラスにライムを絞り、イエルバブエナの葉と砂糖を入れ、マドラーなどで優しく潰します。
-
ライムの皮、ラム、炭酸水を入れてよく混ぜます。クラッシュアイスを入れて軽く混ぜ、葉を飾って完成!
感想
ホワイトラムのクセのない甘さとイエルバ・ブエナの瑞々しい爽やかさが相性抜群!
生葉だと青臭い印象でしたが、モヒートだと青臭さよりも爽やかさが際立っています。
ただ葉を潰しすぎると青臭さが目立つようになるので注意!
後半に調子に乗って潰したら青臭かったです。
個人的にはスペアミントで作るものより清涼感があって好きですね。
暑い夏の炎天下、たとえばバーベキューなんかで飲んだら最高に美味しいと思います!
モヒートにもっとこだわりたい方はこちらの方の記事がおすすめです。
まとめ
- 湿気を好むので水切れに注意
- 水挿しで簡単に増やせる
- モヒート以外にはミントティーにも使える
ミントの仲間なだけあって、頑丈で生育旺盛。
水切れにさえ気を付けていればベランダでも簡単に育てられます。
モヒートが好きならぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
普通のモヒートとは一味違う、本場のモヒートが好きな時に楽しめますよ。
関連項目
モヒートゼリーの作り方もご紹介してます(*‘∀‘)