ベランダで育てる!カウスリップの育て方【お花の砂糖漬けも作ってみました】
和名は「キバナノクリンザクラ」で、ヨーロッパ原産のサクラソウの一種です。
サクラソウの仲間には園芸品種の「プリムラ(プリムローズ)」がいます。
カウスリップはややマイナーなハーブですが、プリムラは知っている方も多いのではないでしょうか。
見た目も可憐で可愛らしいですが、最大の特徴は全草が食べられること。
花はエディブルフラワーとして砂糖漬けやジャムに、柔らかい若葉はサラダやスープとして食べることができます。
今回はこのカウスリップの特徴や育て方について解説していきたいと思います。
カウスリップの特徴
カウスリップの見た目
背が低く、しわのある葉がたんぽぽのようにロゼット状に生えます。
4月~5月頃に葉の中心から茎が伸び、複数の黄色い花をおじぎをするようにやや下向きに咲かせます。
これが鍵束にぶら下がった鍵のように見えることから、「鍵の花」とも呼ばれています。
カウスリップの花です。「サクラソウ」の名前通り、桜の花によく似た形をしています。
原種のカウスリップは黄色ですが、違う色の園芸品種もあります。
我が家のカウスリップは、花弁の外側に赤が混じる「カウスリップ・ハイブリッド」という品種です。
こちらの苗はSORAMIMIハーブショップ様で購入しました。
カウスリップを食べてみる
香り
香りはあまり強くないです。顔を近づけないと分かりません。
肝心の香りはというと、牛の生乳のような香りです。
花のフローラルな匂いと、生乳の甘く獣臭い匂いを合わせたような独特の香り。
結構濃厚な香りでンフッときます。
味
まずは花からいただきます。
味はほとんどしませんが、微かに甘い花の味がします。
香りにあった獣臭さはまったく感じません。がくも花同様に食べられます。味もほぼ同じです。
葉については今回は株が小さくて収穫できなかったので、収穫できたら追記します。
カウスリップを育てる4つのコツ
湿気と水はけのよい土が大好き
日当たりと湿気を好み、水はけのよい土を好みます。
私は苗を購入したSORAMIMIハーブショップ様のオリジナルハーブ用土で育ててます。
乾燥に弱いので水切れに気を付けてください。
暑さが大の苦手
極めて暑さに弱いハーブです。
暖地だと初夏(気温25度くらい)の直射日光でもダウンします。
夏の間は直射日光が当たらない、涼しい場所で育てましょう。
特に東京以西の暖かい地域は要注意です。私はベランダにすだれをかけてます。(暖地在住)
アブラムシとナメクジに注意!
アブラムシ
放っておくと大発生するので、少ないうちに見つけて捕殺しましょう。
発生初期なら粘着テープなどでペタペタすれば簡単に駆除できます。
私は綿棒で見つけ次第こそぎ落としてます。
殺虫剤で駆除する手もありますが、エディブルフラワーなど食用に利用するならできるだけ避けたいところです。
ナメクジ
葉が食害されてテラテラと光る跡があったら、ナメクジがいる証拠です。
夜行性なので、夜に捕殺しましょう。
植物の近くにビールを入れた缶をおくトラップもあるそうです。
ペットを飼ってたり小さなお子様がいる人はナメトールがおすすめです。
動物が食べても無害で、農薬ではなく毒餌なので植物に影響がありません。
増やしたいなら株分けで増やす
種が採取できますが、日本の環境で発芽させるのは難しいです。
増やしたいなら株分けで増やすのをお勧めします。
株分けの適期は秋です。分ける際は根を傷つけないよう、注意してください。
カウスリップの利用方法
料理、ハーブティー、チンキなどに利用できます。
イギリスでは「カウスリップワイン」というシロップを作るそうです。
作ってみたかったのですが、材料に大量の花が必要みたいなので断念。
今回は「カウスリップの花の砂糖漬け」を作ってみようと思います。
カウスリップの花の砂糖漬け
材料
- カウスリップの花...適量
- 卵白...1個分
- グラニュー糖(できれば粒が細かいもの)...適量
作り方
- 花を優しく洗ってしっかり乾かす
- 卵白を泡立てないようにほぐす
- ハケやブラシで丁寧に塗る(指でも塗れますが面倒でした)
- グラニュー糖をまぶす
- グラニュー糖の上にのせて冷暗所で二日ほど乾かして完成!
感想
せっかくなのでボリジの花も一緒に砂糖漬けにしてみました。
可愛らしいカウスリップとお洒落なボリジの組み合わせが良い感じ。
グラニュー糖はもっと粒が細かい物を使った方がよかったですね。
食べてみると、濃厚なミルクのような味がします。
乾燥させたことで濃縮されたのかな?生で食べるより味が濃いです。
お茶うけにもいいですし、砂糖の代わりに紅茶に入れてもお洒落です。
ちなみにボリジは爽やかな味でした。味も相性ピッタリですね。
ボリジについてはこちらの記事で紹介してるので、ぜひご覧ください。
まとめ
- 春にサクラに似た黄色い花を複数咲かせる
- 花は牛の生乳のような香りがする
- 花はエディブルフラワー、葉はサラダとして食べられる
園芸用としても、食用としても楽しむことができるハーブです。
サイズも小柄なので手軽に育てることができます。
ぜひ 育ててみてはいかがでしょうか?