ベランダで育てる!ミクロメリア・フルティコーサの育て方【ティーも飲んでみました】
地中海原産で、シソ科の多年草です。
「ホワイトセボリー」、「ティーヒソップ」とも呼ばれています。
料理をする方ならセボリーは知っているかもしれませんね。
このハーブもセボリー同様、スパイスとして使うことができます。
このハーブの最大の特徴は、ミント種じゃないのにミントによく似た香りがすること。
一口に「ミント」といっても色々種類がありますよね。スペアミントやペパーミント、アップルミントなどなど。
ミクロメリア・フルティコーサの香りはどのミントに似ているのでしょうか?
今回は、このフルティコーサの特徴や育て方についてご紹介したいと思います。
ミクロメリア・フルティコーサの特徴
ミクロメリア・フルティコーサの見た目
立性で60~80cmくらいの背丈に成長します。
ミントと比べると葉が小さく、葉の色も相まって涼しげな印象です。
木立のような見た目から、日本では「キダチハッカ」とも呼ばれています。
シルバーグリーンの葉にはきめ細やかな産毛が生えており、触るとさらさらでふわふわ。上質なコットンみたいな手触りで、ずっと触っていたいです。
我が家のミントと葉を比較してみました。
香りはともかく、葉は・・・そこまで似てないですね。強いて言えばペパーミントの方に似てるでしょうか。
どちらかといえば全体的な印象はマジョラムやオレガノに似ているかな?
ミクロメリア・フルティコーサを食べてみる
香り
スペアミントに似た甘い香りと、ペパーミントのスーッとする感覚があります。
よく似ていますがスペアミントが青臭い爽やかな香りだとしたら、フルティコーサはミントキャンディのような甘い香りです。
個人的には香りはフルティコーサの方が好きですね。
味
嚙むとペパーミントよりも強いクール感があります。
ミントとのような香りとは聞いていましたが、まさかクール感まであるとは思わなかった!
香りとは逆に味には甘みがなく、ペパーミントよりも冷淡な印象です。
ちょっと湿布臭いというか薬っぽいかも。
味に関してはミント系の方に軍配が上がると感じました。
ミクロメリア・フルティコーサを育てる5つのコツ
ミントとは逆に乾燥が大好き
日当たりと乾燥、水はけのいい土を好みます。
ホームセンターなどで売っているハーブ用の土で大丈夫です。
ミントによく似た香りがするのに、ミントとは逆に乾燥を好むというのも面白いですね。
日当たりが悪いと徒長(茎ばかりが長くなる)するので気を付けてください。
湿気と蒸れは嫌い
土の表面が乾燥してから水をあげてください。
過保護に水をあげすぎると根腐れしてしまいます。
また、葉が密集して生えるので風通しが悪くなりがちです。
風通しが悪いと蒸れて枯れる原因になりますので、梅雨に入る前に切り戻しをします。
込み合った茎を刈り込んで、風通しを良くしてあげましょう。特に暖地は要注意です。
剪定するなら鉢は小さめでもいい
最大で縦は80cm、横は60cmくらいまで成長しますが
梅雨前に刈り込むのであれば4~5号鉢もあれば十分だと思います。
小さい鉢で育てる場合は根回りに気を付けてください。
私はスリット鉢の5号で育ててます。
春先はアブラムシに注意!
害虫には強い方ですが、春先にアブラムシが発生することがあります。
放っておくと大発生するので、少ないうちに見つけて捕殺しましょう。
大発生してしまうと葉が奇形になって利用できなくなりますし、最後に枯れてしまいます。
発生初期なら粘着テープなどでペタペタすれば簡単に駆除できます。
私は見つけ次第、綿棒でこそぎ落としてます。
殺虫剤で駆除する手もありますが、ハーブティーなど食用に利用するならできるだけ避けたいところです。
ミントと同じく増やし方は水挿し
ミント同様、株分けや水挿しで増やすことができます。
増やすなら水挿しが一番簡単なのでおススメです。
水差しは水の入ったコップに切った枝を挿しておき、根が出たらポットに植え替えるだけ。
切り戻した時にでも挿し木を作っておけば、本体にもしものことがあった時に安心です。
ミクロメリア・フルティコーサの利用方法
料理、ハーブティーなどに利用できます。
爽やかな風味を生かしてサラダに加えると美味しいですよ。
今回は「ミクロメリア・フルティコーサのフレッシュハーブティー」を作ってみようと思います。
ミクロメリア・フルティコーサのフレッシュハーブティー
材料
- フルティコーサの葉...適量
- 沸かしたての熱湯...適量
作り方
- 葉を優しく洗う
- ポットに葉とお湯を入れて3分で完成!
感想
透き通るような黄金色が美しいです。口をつけると鼻が通るような香りがふわーっと上ってきます。
お味はスペアミントティーから青臭さと苦みを抜いて、メントールをプラスしたような味。
爽やかな味の後に、しっかりとした甘みがきます。砂糖はいらないくらいですね。
個人的にはおいしく飲めましたが、湿布臭さが気になるという人もいるかもしれません。
まとめ
- シルバーグリーンの葉は産毛でふわふわしている
- スペアミントの甘さとペパーミントのクール感を併せ持つ
- 日当たりのいい場所でやや乾燥気味に育てる
シルバーグリーンの葉は寄せ植えにしてもアクセントになります。
頑丈で育てやすく、初心者の方にもおすすめです。
また生育旺盛なので収穫してもどんどん脇芽が伸びてきます。
料理やハーブティーに興味がある人は、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
関連項目
ミクロメリアでホイル焼きやサラダも作ってみました(*'▽')