Let's Herbs Life(^^)

Let's Herbs Life!

ベランダで栽培しているハーブたちの育て方と利用方法を発信するブログです。

ベランダで育てる!ストリドーロ(シラタマソウ)の育て方【オムレツも作ってみました】

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地中海地域を中心に自生し、現地では食べられる野草として古くから親しまれているナデシコ科の多年草です。

日本でも戦後に北海道を主に帰化しており、「シラタマソウ」と呼ばれています。

ほかのナデシコ科には観葉植物の「カスミソウ」や「カーネーション」、春の七草の「ハコベラ」などがいます。


ストリドーロの特徴は、イタリアン料理に利用できること。

日本ではあまりなじみのないハーブですが、イタリアなど地中海地域では日常的に利用されています。

若葉はそのままサラダとして、古い葉はオムレツやリゾットなどにして食べるそうです。

 

今回はこのストリドーロの育て方、利用方法についてご紹介します。

 

  

ストリドーロの特徴

ストリドーロの見た目

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ストリドーロの全体像

この子は20cmくらいしかありませんが、生長すると最大60~80cmくらいの背丈に育ちます。

夏になると釣鐘のような独特の形の白い花を咲かせます。花が撮れたら追記しますね。

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ストリドーロとテントウムシ

全体的な印象はタラゴンによく似ています。

タラゴンはキク科のヨモギ属、ストリドーロはナデシコ科とまったく違う種類なのに不思議ですね。他人の空似でしょうか?

 

石鹸になるハーブ

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ナデシコ科仲間のソープワートとストリドーロ

根は煮込むと天然の石鹸になるそうです。

石鹸になるハーブといえば「ソープワート(シャボンソウ)」が有名ですが、なんとソープワートもストリドーロと同じナデシコ科。

もしかしてナデシコ科の根はみんな石鹸にすることができるんでしょうか?

もし「カーネーションの石鹸」とか「ナデシコの石鹸」が作れたらお洒落で素敵ですね。

 

ストリドーロを食べてみる

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収穫したストリドーロ

香り

葉を撫でても香りはまったくしません。収穫するとニラに似た青く瑞々しい香りがします。

 

若芽をいただきます。

野性的なほうれん草みたいな味ですね。少し青臭さとえぐみがあります。

個人的には生で食べるのはあまりお勧めできないです。

 

ストリドーロを育てる5つのコツ

乾燥気味の環境が大好き

日当たりと乾燥、水はけのよい土を好みます。

水やりは土の表面が乾いているのを確認してからたっぷりあげましょう。

土はホームセンターなどで売っているハーブ用の土でも十分に育ちます。

梅雨前に切り戻ししよう

蒸れに弱いハーブなので、梅雨前に収穫を兼ねて切り戻しをします。

地上部10cmくらいを残して切り戻し、涼しい姿で夏を迎えさせてあげましょう。

収穫した葉は美味しくいただきます。利用方法は次の項でご紹介しますね。

 

夏の暑さは苦手

高温多湿を苦手とするハーブです。真夏の日照りには耐えられません。

夏の間は直射日光が当たらない、涼しい場所で育てましょう。

また、水切れにも注意です。必ず朝と夕方に土が乾いていないか確認してあげましょう。

特に東京以西の暖かい地域は要注意です。私はベランダにすだれをかけてます。(暖地在住)

葉を収穫するなら花が咲く前に

他のハーブにも言える事ですが、花をつけると葉の風味が落ちて固くなります。

葉を利用するなら花が咲く前に収穫しましょう。花は夏に咲くので、梅雨前に収穫すれば切り戻しもできて一石二鳥です。

あくまで食用と割り切るなら、いっそつぼみを摘んでしまうという手もあります。

 

生の食べ過ぎに注意!

葉にはサポニンが含まれており、生で大量に食べるとお腹を壊します。

このサポニンは加熱すると分解されるので、心配なら加熱調理すれば大丈夫です。

あと、魚類には劇毒なのであげちゃダメですよ。

 

ストリドーロの利用方法

イタリアでは古くから食べられる野草として食用に利用されてきました。

なんでもほうれん草と同じような感じで使えるんだそうです。

 

ということで、今回は「ストリドーロのオムレツ」を作ってみようと思います。

 

ストリドーロのオムレツ

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材料(一人前)

  • ストリドーロ...一掴み
  • 卵...2個
  • 無塩バター...大さじ1
  • 塩コショウ...適量

作り方

    1. ストリドーロは3cmくらいにざく切りし、お皿に卵と塩コショウを入れてよく溶きます。

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    2. フライパンにマーガリンを熱し、ストリドーロをしんなりするくらいに軽く炒めます。
      あとは卵を入れてかき混ぜ、オムレツの形に整えて完成! 

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感想

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なんだかペッチャンコのオムレツ(?)になってしまった・・・これではキッシュではないか。要練習ですね。

出来はさておき、10分もかからずに簡単に作れるので朝食におすすめです。摘み立てのハーブで朝食ってなんだかお洒落じゃないですか?

 

食べてみると生の時にあった青臭さやえぐみは嘘のように消え、ほうれん草のような味わいになっています。

いやむしろ、個人的にはほうれん草より美味しい!

私はほうれん草の独特な鉄臭さが苦手なので、ストリドーロの方が好きですね。ぺろりと平らげちゃいました。

 

まとめ

  • 見た目はタラゴンにそっくりで、加熱するとほうれん草のような味になる
  • 葉は料理に、根は天然の石鹸に利用できる
  • 梅雨前に収穫を兼ねて切り戻しする

頑丈で育てやすいハーブですが、梅雨の蒸れと夏の暑さには要注意ですね。暑くなってきたら気を付けてあげてください。

生育旺盛ですぐに大きくなるので、日常的に料理に利用できます。

摘み立てのストリドーロで作るオムレツは本当に絶品!ぜひ食べてみてくださいね。