ベランダで育てる!レモンバームの育て方【冷製パスタも作ってみました】
「メリッサ」とも呼ばれるシソ科の多年草で、南ヨーロッパや地中海沿岸、西アジアなどに生息するハーブです。
メリッサとはギリシャ語で「ミツバチ」の意で、爽やかな香りにはミツバチを呼び寄せる力があるとされています。
レモンバームの特徴は、葉に触れただけで香るレモンの香り。
葉にレモンと同じ「シトラール」という成分を含むため、レモンとそっくりな香りがします。
・・・香りがレモンの香りなら、味もレモンのように酸っぱいのでしょうか?
今回はこのレモンバームの特徴と育て方についてご紹介します。
レモンバームの特徴
レモンバームの見た目
見た目は同じシソ科のスペアミントに似ており、和名は「コウスイハッカ」と呼ばれています。
比べてみるとこちらの方がしわが少なく丸っこい、優しい印象があります。
繁殖力が非常に高く、生長すると最大150cmくらいの背丈に育つらしいです。想像するとちょっと怖い。
といっても、夏が厳しい日本ではそこまで大きくなるということはないと思います。
夏になると可愛らしい小さな白い花を咲かせます。撮れたら追記しますね。
我が家のレモンバーベナとツーショット。この二種は香りの相性が良く、ブレンドティーにすると絶品です。
レモンの香りがするハーブはレモンバーベナ以外にもレモングラス、レモンマートル、レモンティーツリーなど非常に多くの種類があります。
レモンバームを食べてみる
香り
香りは強く、撫でた指にも香りがつくほどです。葉を撫でるとレモンの香りがふわっと広がります。
レモンバーベナと比べるとこちらの方が清涼でレモンらしい香りです。
味
レモンの香りに反して、酸味はありません。
・・・というより、味自体があまりありません。ほんの少し優しい甘みがあります。
ティーにするとちゃんと味はあるのに、不思議です。
レモンバームを育てる5つのコツ
湿気が大好き
湿気を好むので保水性のいい土に植えてあげましょう。
ホームセンターなどで売っているハーブ用の土でも大丈夫です。
水やりは土の表面が乾いていたらすぐにあげてください。
肥料は植え付けの際に緩効性肥料を混ぜ込み、春か秋に追肥します。
葉が黄色くなったら肥料切れのサイン
肥料が足りなくなると下の葉から色素が抜けて黄色くなってきます。
伸びた枝を切り戻して負担を減らし、追肥してあげましょう。
ただし、夏の暑さで弱っているときに肥料をあげると逆効果になるので注意してください。
梅雨前に切り戻ししよう
蒸れに弱いハーブなので、梅雨前に収穫を兼ねて切り戻しをします。
込み合った枝は根元から切り戻し、涼しい姿で夏を迎えさせてあげましょう。
この際に追肥してあげるとすぐに新しい葉が生えてきます。
収穫した葉はハーブティーに利用したり、枝を水挿しに利用できます。
夏の暑さは苦手
暑い夏が苦手で、真夏の日差しを浴びると葉焼けしてしまいます。
夏の間は直射日光が当たらない、涼しい場所で育てましょう。
また、水切れにも注意です。必ず朝と夕方に土が乾いていないか確認してあげましょう。
特に東京以西の暖かい地域は要注意です。私はベランダにすだれをかけてます。(暖地在住)
夏は花を咲かせないで
花をつけるのは植物にとって相応の負担がかかります。
その上レモンバームは自分が苦手な夏に花を咲かせるので、咲きっぱなしにさせると暑さと開花の負担で株が弱ってしまいます。
夏の間につぼみのついた枝は、開花する前に切ってしまいましょう。
レモンバームの利用方法
料理やお菓子、ハーブティー、精油などに利用します。
ハーブティーは酸味の無いレモンティーのような優しい味がします。
同じレモンの香りがするレモンバーベナやレモングラス、爽やかなミント系とブレンドすると好相性です。
精油を作るには大量のレモンバームが必要らしく、どうやら家庭で作れるものではないみたいです。ちょっと残念。
今回は「レモンバームの冷製パスタ」を作ってみようと思います。
レモンバームの冷製パスタ
材料(一人前)
- レモンバーム...5枚くらい
- パスタ...100g
- ミニトマト...5~6個
- (A)オリーブオイル...大さじ1
- (A)にんにくのみじん切り...適量(チューブでもOK)
- (A)レモン汁...小さじ1
- (A)コンソメ...小さじ1
- (A)塩コショウ...適量
作り方
- レモンバームは細かくちぎり、ミニトマトは半分に切ります。そしてボウルに(A)と一緒に混ぜます。
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パスタを表記通りの時間で茹でて冷水で冷やし、1に和えて盛り付けたら完成!
感想
そろそろ暑くなってきたので冷製パスタを作ってみました。
爽やかなレモンの香りが食欲をそそります。夏バテしたときに食べるとよさそうですね。
前述したとおりレモンバーム自体の酸味はほとんどないので、酸味が欲しい方はレモン汁を増やしてください。
まとめ
- 香りはレモンにそっくりだけど味はまったく酸味が無い
- 夏は切り戻しして日陰で涼しく過ごさせる
- 梅雨前に収穫を兼ねて切り戻しする
生育旺盛ですぐに大きくなりますが、梅雨前には一度切り戻ししてあげてください。
梅雨さえ乗り切ればグングン育ち、また利用できるようになります。
ハーブティーはもちろん、料理やお菓子に利用しても美味しいので、ぜひ食べてみてください。
関連項目
レモンバームでチーズケーキも作ってみました。