Let's Herbs Life(^^)

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ベランダで栽培しているハーブたちの育て方と利用方法を発信するブログです。

ベランダで育てる!マジョラムの育て方【オムライスも作ってみました】

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地中海地域と西アジアを原産とするシソ科の多年草です。

日本には明治初期に伝来し「マヨラナ」と呼ばれていますが、耐寒性の低さから生産はほとんどされていません。

スパイスで有名な「オレガノ(ワイルドマジョラム)」とは同じハナハッカ属で、オレガノと比べると優しい風味から「スイートマジョラム」とも呼ばれています。

 
マジョラムの特徴は、オレガノに比べて手軽に様々な料理に利用できること。

オレガノは風味が強く、料理に使うには少しコツが必要です。入れすぎると味を壊してしまいます。

しかし優しい風味のマジョラムは手軽に料理に利用できるのです。

 

今回はこのマジョラムの育て方、利用方法についてご紹介します。

 

  

マジョラムの特徴

マジョラムの見た目

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マジョラムの全体像。右に映りこんでるのはオレガノ

全体的な印象は本当にオレガノにそっくりです。

なんとなく葉の雰囲気が違うかな?程度ですね。

 生長すると最大60~80cmくらいの背丈に育ちます。この子は60cmだから結構育ってる方です。

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マジョラムの葉

葉は卵型で、結構肉厚。

表面には細かい毛が生えており、触るとサラサラしています。

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夏になると種類によって白かピンクの花を咲かせます。

我が家のマジョラムは「マジョラム・シリアカ」という品種で、白い花です。

花言葉は「常に幸福」「恥じらい」など。

 

マジョラムとオレガノ

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ハナハッカ族仲間のワイルドマジョラム、そして謎のキノコ

混同されがちな同種のオレガノ(ワイルドマジョラム)と。

なんでも最近、植物学者の間でマジョラムを「ハナハッカ属」から「マヨラナ属」として独立させようという動きがあるそうです。

何か独立させるほど明確な違いがあるのかな?素人にはよくわかりません。

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左:マジョラム 右:オレガノ

葉を比較してみました。あれ?思ったより似てない。

オレガノに比べてマジョラムの方が葉が丸っこく、葉脈が目立ちます。そして色が濃い。

あとオレガノの葉が内側に曲がっているのに対して、マジョラムは外側に曲がっています。

ここら辺の違いがオレガノとマジョラムを別種とする根拠なのかもしれませんね。

 

マジョラムを食べてみる

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収穫したマジョラムの葉

香り

オレガノから刺激臭を抜いた、花のようなふんわりとした甘い香りがします。

落ち着いてリラックスできる香りです。

 

オレガノが尖ったスパイシーな味だとしたら、マジョラムは爽やかでスパイシーな味ですね。

結構ピリッした辛味がありますが、オレガノよりは遥かにマイルドです。

というより、生葉のオレガノの辛味がすごいです。前回のタイムの比じゃない。

 

マジョラムを育てる5つのコツ

乾燥気味の環境が大好き

日当たりと乾燥、水はけのよい土を好みます。

夏以外は日当たりのいいところで育て、水やりは土の表面が乾いているのを確認してからたっぷりあげましょう。

土はホームセンターなどで売っているハーブ用の土でも十分に育ちます。

 

梅雨前に切り戻ししよう

蒸れに弱いハーブなので、梅雨前に収穫を兼ねて切り戻しをします。

地上部10cmくらいを残して切り戻し、涼しい姿で夏を迎えさせてあげましょう。

収穫した葉は美味しくいただいたり、水挿しにします。利用方法は次の項でご紹介しますね。

 

夏の暑さは苦手

日本の暑い夏が苦手で、真夏の日差しを浴びるとダウンしてしまいます。

夏の間は直射日光が当たらない、涼しい場所で育てましょう。

暖地の場合は初夏から日陰に移動させた方がいいですね。

特に東京以西の暖かい地域は要注意です。私はベランダにすだれをかけてます。(暖地在住)

 

冬の寒さも苦手

耐寒性が低く、真冬の氷点下には耐えられません。

ヨーロッパでは冬に枯れる一年草として育てられています。

気温が氷点下以下になる寒い地域は冬の間は暖かい室内で育てましょう。

東京以西の暖かい地域なら露外でも越冬できますが、霜対策が必要です。

株元に藁などでマルチングしたり、軒下で育てましょう。私はベランダで育ててます。

 

春か秋に「摘芯」で収穫量を増やそう

植物は先端の芽に一番栄養が送られる(頂芽優勢)ので、そのままにしておけば背丈だけが伸びてヒョロヒョロした株に育ってしまいます。

そこで中心の茎を切る=摘芯することで、脇芽が伸びて収穫量を増やすことができます。

また、横のボリュームが増えてこんもりとしたかわいい株にも育ちます。

剪定や摘芯は春か秋に行います。過酷な夏と冬にはしないでください。

 

マジョラムの利用方法

肉や魚、野菜、卵、チーズとどんな食材にもよく合います。

加熱すると風味が飛んでしまうので、調理の最後に加えましょう。

 

今回は相性のいい卵を使って「マジョラムのオムライス」を作ってみます。

 

マジョラムのオムライス

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材料(一人前)

  • マジョラム...一掴み
  • 卵...2個
  • 白ご飯...お茶碗1杯くらい
  • にんじん...1/4個
  • たまねぎ...1/4個
  • ベーコンスライス...1枚
  • (A)塩コショウ...適量
  • (A)ケチャップ...大さじ3

作り方(ライス)

    1. スライスベーコンは1cmくらいに切り、マジョラム、にんじん、玉ねぎはみじん切りにします。
      お皿にご飯を入れ、(A)とマジョラムの半分をのせます。

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    2. フライパンにサラダ油を熱してベーコンを炒め、玉ねぎと人参を加えて炒めます。
      玉ねぎが透き通ったら1を入れて更に炒め、パラパラになったらいったん取り出します。

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    3. フライパンにサラダ油を熱してといた卵を流しいれ、薄く焼きます。出来たら2を覆って、マジョラムの残りを盛り付けて完成!

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感想

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実は編み込みオムライスに挑戦したのですが(写真の卵が4個なのはその名残)、なんかツートンカラーのダンゴムシみたいなのが出来ちゃったので急遽普通のオムライスに変更。

本当に不器用だな・・・。

 

それはともかく、味は最高に美味しいです!マジョラムの優しい香りが食欲をそそります。

そして一口食べると卵の優しい味にスパイシーな刺激がアクセントになって、更にスプーンが進む!

あっという間に平らげちゃいました。ごちそうさまです!

 

まとめ

  • 同種のオレガノより優しく優雅な香りでマイルドな味わい
  • 魚、肉料理の香りづけや卵料理など様々な料理に利用できる
  • 夏越しと冬越しに注意

オレガノと比べるとイマイチ知名度は低いですが、料理やハーブティーにも使える優れたハーブです。

普段は水やりに気を使わなくていい頑丈なハーブですが、夏越しと冬越しには気をつけてあげてください。

オレガノのスパイシーな香りがちょっときついと感じる人は、ぜひマジョラムを試してみてくださいね。きっと気に入ると思います。

 

関連項目

www.letsherbslife.work

マジョラムでトマトのファルシーも作ってみました(^^♪

 

www.letsherbslife.work

ピザもご紹介してます(*'▽')